なんかしんないけどー
アタシそっこーでふられたみたーい!

いや、確かにマメな人ではなかったんですけど、
あまりにも、そりゃあまりにも連絡ないんすよ?
こっちからメール入れても、
すっごいそっけないメール(忙しい系)が返ってきただけで。
そういわれると、アタシもおとなしくはしてるんですけど。

ちょっと様子がおかしい事に気付き、電話してみる。
...出ない。
まだ仕事中なんだろう。

少しして、メールがきた。
『ゴメン、急に会社辞めることになって、しばらく会えない』

はい?
意味がわかんないんですけど?!
アタシも軽く混乱して、話したいって言ったんだけど、その時は無理で。
あとででいいからと言ったけど、結局かかってこなかった。

アタシは白黒つけないと気持ち悪いんで、朝、電話してみた。

生まれて初めて着信拒否!!

へぇぇー。
鳴った瞬間切れたわー。
これって噂の着信拒否よね?
した事はあっても、されたことはねぇよ!!

確かめるべく、非通知でかけてやった。
今の彼の状況からいって、でないことはないだろう。

残念ながら、案の定、出ました...。

 アタシ『もしもし?』
 彼  『あーー』

あーーじゃないよ!あーじゃ!!

彼が言うには、仕事上トラブルあって、
精神錯乱状態で、とても恋愛どころではないらしい。

アタシたちはまだ始まったばかりだから、
信頼関係なんて皆無だし、支えになんてなれるわけがない。
彼がアタシにいろいろ気をつかって、演出してくれてる感じだった。
それって、余裕があるからできること。

落着いたら連絡するとは言ってくれたけど、
そんなの、あてにならない。
だいたい、いつになるのかさえわからない。
それを『待ってる』って言っちゃうほど、
重くてうざいオンナにはなりたかないし、なれない。

でも、アタシは結構彼が好きだった。
かなり久々のトキメキだった。
本心は、これで終わりになんかしたくない。

でも、仕方ない。
今、アタシにはなんにもできない。
アタシは待たない。

でも、万が一、彼がアタシを思い出してくれたとき、
連絡してきやすいように、アタシなりに扉は開けてきたままにしといた。

さあ、次に行こう。立ち止まってる暇はない。
だってアタシはもう二十五歳。

 花の色は 移りにけりないたづらに
  我が身世にふる ながめせしまに 

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